少しでいいのさ

やっぱりパンが好き

女友達とバービーを見た日

10年前に働いていた会社の友人と、久しぶりに会おうかという話になり
そういやバービー見た?見に行こうか?と秒で決まって行ってきた。

結果大正解。友達とみて正解だし、この子と見れてよかったな~って思った。

私たちは、家父長制の権化みたいな会社で働いていて、その会社では女性はランク付
されていて、どんなに美人でも年齢が上の方はダメで若さこそすべて。
歳の行った女性が少しでも文句を言おうものなら(正確には文句ではなく、業務上必要な作業期日を守っていなかった為の注意)潤ってないからヒステリーなんだ、と言われる始末。地獄じゃねえか。。

男性は飲みからの風俗で絆を深め(そういった席で重要なことの根回しがされることが多かった)、女はニッコリ笑ってろという雰囲気の中で、20歳後半を過ごした私たち。
彼女は無言になることで、私は名誉男性となることでなんとか日々を過ごしていた。

当時は、居心地の悪さを感じこそすれ、男性のノリわかる私は世渡りをうまくできてると思っていた。マジで黒歴史だ、、まあ仕方ないと思ってほしい、、20代後半なんてまだ世の中よくわかってなかったんだ。(当時、付き合ってた会社の男もクズだった)

 

ライアン・ゴズリング芸達者すぎた。彼なくしてはこの映画は成功しなかったのでは

 

そんな時代を思い出すような映画でした。
ケンダムになってしまった時に、バービーたちがケアって楽しい!って言ってたけど
あれは恐らく冒頭の「子供や家族の世話は、最初のうちは楽しい」っていう事の具現だと思うので、もう少しして嫌だな、、って思うバービーが出てきても良かったのかなって思ったりした。

幸せになるのに他人の力はいらない、バービーはバービー、ケンはケン。
ただそれだけでいい。功績を残さなくてもいい、何者にならなくてもいい。
そういうメッセージを受け取った!
途中途中、いちいち洋服が紹介されたり、マテル社の重役がおっさんばっかりだったり
ケンがバービーに告白されて隠れて「やったー!」って叫んでたり、そういうところも面白くて、劇場も笑い声にあふれるいい映画だった~

今年一番かもしれない。最高。